「おはよう、棗」 相変わらず表情に感情の色はない。 だけど僕には、微笑んでるように見えた。 透き通った柔らかい声が、僕の頭を貫いて。 どうしようもなく、幸せな気分になる。 たった1日で、僕はノノを受け入れていた。 家族として、大事になっていた。 人間って単純すぎて笑える。