ジリジリと焼けるように暑かった太陽が、地平線の向こう側に沈みかけて。
空がオレンジと紫のようなグラデーションに染まる頃。
いつの間にか帰ってきていた婆ちゃんと、お風呂からあがったノノ、なぜか酔っぱらっている父さん。
そして僕の4人で、夜ご飯を食べた。
それはノノの歓迎会め兼ねていたから、いつもの夕飯より豪華だった。
婆ちゃんが言った。
「今日から家族だよ」
小柄でいつもは厳しい婆ちゃんとは思えないくらい、優しいやさしい声だった
父さんに合わせてノノが踊り出したり、それを婆ちゃんと僕で全力で止めたり。
楽しい時間だった。