駆け寄って、肩を支える。




「のの!!大丈夫か?」




自然と名前を呼んでいた。




「………」


「見たところ大丈夫そうだけど…。痛いとこある?」





ボーッとしてる彼女の身体には外傷はあまり見られない。



というより、全然ない。




擦り傷も切り傷も、打撲の跡も。



もちろん、血なんて一滴も流れていなかった。




無事でよかった、


よかったけど…。




僕の中に疑問が生まれる。




おかしくないか?