午後からの授業はまさに地獄。

腹も満腹になり、そろそろお昼寝したい気分になってくる。

しかも、五限目は大嫌いな数学。

数学ってものを作り出したのは一体どこのどいつだ。
ノートを開く気にもならない。

俺は黒板を見ているふりをして、考え事をしていた。

どうしてあんな顔すんだよ…。
気になるじゃん。

俺には先生が最後に見せた切ない表情が、頭の中で突っかかっていた。
考えれば考える程、混乱していく。

光輝君と先生の関係もそれなりに気になるけど、一番知りたいのは…やはり先生の今にも泣きだしそうなあの顔。

いつもギャーギャ喚いてるのに…。
まだ出会って三日だけどな。

もっと先生の事が知りたい。

そんな気持ちが芽生えていた。