竹内は車のドアを開けた。

「そうね。ありがとう」

私は素直に車に入った。

車の中はクーラーが効いていてとても涼しかった。

「お嬢様、今日は夜にパーティーをするので戻りましたらドレスに着替えて下さい」

私はドレスを着るのが好き。

フリフリで愛らしい白や淡いピンクのドレスが実は好きであった。

だけど、何でだろう。

私は素直に言う事が出来ないのだ。

「ドレス?息が詰まって嫌いなのよ。パーティをするなら早く終わらして頂戴ね。」

素直にドレスを来たいと言う事が恥ずかしい、そう思ってしまうのかもしれない。

「しかし、今日はとても大切な方がいらっしゃいます。どうかお少し我慢お願いします。」

「大切な方?誰?」

「それはまだ秘密でございます」