そこには見たことのない男の人が立っていた。

「…あなた、もしかして誘拐犯?

私を誘拐しに来たの?そんな事しても無駄よ、だから…」

その男はニヤリと笑った。

「あなたも僕と一緒だ。人をすぐ疑う。」

その男は一歩、また一歩と少しずつ私に近づく。

「感謝するよ、あなたのおかげで僕は救われた。」

さっきからこの男は何を言っているのだろうか、

さっぱりわからない。

「あなた誰なの?何したいの?!」

そしてこの男は私の目の前まで来た。

「この顔を見てまだ思い出さない?」