「アンタがあすかにしたこと・・別に許したワケじゃないけど・・どうして今になってあすかのこと・・あすかを過去から救おうとしたの・・?」

「・・・あれでも俺はあすかに気持ちがなかった・・ってわけじゃない。あっちはどうかしらないけどね。今好きなヤツがいるならなおさら・・アイツはあのままじゃまた何かあったらまたすぐに流される・・。」

「・・直哉・・」

「別に昔好きだった女を今になって苦しめるような『悪趣味』なヤツじゃないんでね」

「よく言うわね、まったく・・」

「お前だってイロイロあるだろうしなーー」

「なっ、なにもないわよっっ」

「いや・・そうでもないぜ?なんせ俺はあすかのことよりお前のことの方が詳しいんだからな、沙都」

「そ、そうだったわね、幼なじみの佐倉直哉くん」






せ・・先生と二人きり・・。

何しゃべったらいいの!?

「直哉のヤツ・・全然変わってねーな・・」

そうだった・・。

先生と直哉は・・知り合いだったんだ・・。

なんでだろう・・。年もまったく違うのに・・。

「先生・・直哉のこと知ってるの・・?」

私は先生に尋ねてみた。

「・・ああ・・。沙都とアイツが幼なじみだったんだ」

お・・さななじみ・・?

だって沙都はそんなことひと言も・・。

「外見的には変わってて最初面くらったけど、中身は同じだな・・。いいとこもワルいとこも」

直哉のいいとこ・・?

「お前、なんで直哉が俺たちにお前の過去しゃべったのかわかんないだろ?」

なんか・・ワケなんかあるの!?