「え・・」

直哉が口を開いた。

しかも穏やかな口調で。

意外な言葉・・思いもよらなかった言葉。

「直哉・・」

「あすか、後はお前の問題だろ・・?」

・・・え・・?どうゆう・・。

「そうだろう?沙都」

直哉は意外にもその答えを沙都に求めた。

「・・そうね・・」

沙都は直哉の意見に同意した。

そして私より少し身長の高い沙都は私と目線を同じにして話した。

「いい?あすか・・。逃げないで・・。自分の過去から・・。その過去はなかったことにはできない。真実であって死ぬまで一生つきあっていかなきゃならないのよ・・?」

あ・・・!

「しっかり受け止めなきゃ」

「さ・・と」

私は涙が止まらなかった。

沙都の言うことが最もすぎて・・。

「じゃ、私たちは退散するからね」

沙都はニッコリとしながら直哉と一緒に去っていった。

私と先生を残して・・。

どうゆうことなんだろ・・。直哉はどうして・・?







「ひさしぶりね、直哉」

「ああ・・」