「あすかっ」

「沙都っ」

校長室からでると沙都が心配そうに待っていた。

「お兄ちゃん、大丈夫・・・?」

「ああ・・心配するな」

先生と沙都は安らいだ顔をしていた。

「ところで・・・先生・沙都・・?どうして二人は兄妹って隠してるの?」

私はとても気になっていたことをきいてみた。

「・・・う・ん・・」

沙都は重たい口をゆっくりとひらいて話しだしてくれた。

先生と沙都のお父さんとお母さんのお話を・・・。