「前にも言ったと思うけど・・お前が俺を拒否するってことは過去をバラすってことだぜ?」

「沙都に・・・?」

沙都にいうっていうの!?

「沙都だけで済むと思うなよ、前に言ってこと覚えてんのかよ。お前の好きなヤツにもバラすって」

・・・それは私にとっては・・・先生のこと・・・。

直哉は・・まだ知らない・・ハズ・・。

だけど、そんな安心もすぐに不安に変わった。

「お前、この間俺がこの部屋出て行った後、誰か男とヤッてたろ?」

「なっ・・・・」

なんで・・直哉が・・・ま・・さか

「安心しろよ、別に監視カメラつけてたワケじゃねーぜ?」

部屋をキョロキョロ見渡していた私に直哉は少しの安心と次の不安を与えた。

「このホテルの下で待たせてあった仲間がボコボコにされて動けなくなってた。そいつらが口を揃えてあすかを探しにきた男にやられたっていってたからな」

先生が・・先生が私を探すためにそこまで・・・。

こんなとき・・こんな状況なのに・・その事実がとてもうれしい・・。

「オイオイあすか、顔が少し喜んでるように見えるけど俺バラすぜ、そいつにも」

・・・し・・信じらんない・・。

悪魔・・最低・・

どうしたらいいのよ・・。

一生続くの・・・?私はコイツにおびえながら生きていかないといけないの・・?

たえらんない・・きっと

・・・できるなら・・殺してやりたい・・それほどまでに憎い・・。

昔、好きだった人をここまで憎めるなんて・・

こんなとこ・・もういたくない・・。