「お前、俺に何してほしい?」

先生が私にクールに聞く。

「え・・・?」

「お前の望みを一つかなえてやる」

私と先生はお湯でびしょびしょに濡れたままでお互い目をそらせなかった。

「・・・・」

どうして先生がこんなこと言ったのかがわからないけど、そのときはそんなこと考えられず即興で答えた。

「先生・・私を・・抱いてください・・」

「・・・・わかった」

先生はちっとも表情を変えない。

なんだかはっきりいってどうして私こんなこといったのかわからない。

だけど先生の腕に抱かれていたいって・・・先生と・・・。

「・・・」

先生は私を抱きかかえてベッドへ運んだ。

「ホントにいいんだな、あすか」

「・・・はい」

先生は私に様々な愛撫をする。

冷たい目線であしらった先生が・・今の私の体に触れるときはとても大切に優しく触れる。

先生に触られたところからだんだんと深みにはまっていく。

熱く、心地よく、感じる想い・・。

いつの間にか私も先生にしがみつくように抱きしめていた。

私も様々な愛撫をする。

どうして・・・どうして私は先生を忘れるために直哉とホテルに来たのに・・。

ただ今は先生のぬくもりが欲しかった・・・。

たとえ同情のセックスでも・・・。