先・・・・生

なんで?どうして?

「どうして?陽子さんって・・・」

「答えろ、あすか」

先生は今までにないほど私の目を真剣に見ていた。

「そ・・・・んなに・・そんなに陽子さんが大事・・・?」

どうして先生は陽子さんしか見てないの?

私は勝てないの・・・?

涙ながらに訴えた私に先生はさらに問いてきた。

「陽子だな?」

「でもっ、陽子さんの気持ちわかるっ。私も・・同じことしてたっ」

先生は静かに席を立った。

「どこいくの!?先生っ」

「・・・・・」

そうして先生は私の方はいっさい振り返らずに病室を出て行った。

「い・・いやよ・・」

いやよ、いやよ、先生。

私のこときらいになっちゃったの?

私とつきあうのやめちゃうの?

そんなのいやよ

どうして私、倒れちゃったの?バカよ

私、自分が憎い・・・。

信じらんない・・・倒れて、迷惑かけるから別れられちゃうのよ・・・。

「いやーーーーー」

「あすかっ!?」

突然外で待っていた沙都がドアを開けた

「どうしたの!?あすかっ」

「いやぁーーーっ沙都ーーーーっ」

「あすかっ?」