かなりバカじゃん・・・。

「ホラ、飲めよ」

先生は買ってきてくれたあっさり系のジュースを差し出してくれた。

「ゴメンナサイ・・先生」

「いーよ、別に。お前がそうしてる間、ボーっとできたし」

先生のこういうところがすごく大好きで・・・。

さりげなく私が気にしないように・・してくれている。

ありがとね・・・先生。

「そろそろ行こーよっ」

そんな私は元気に復活して座ってたベンチから思いきり立ち上がった。

「オイ、急に立つな、危ないっ」

「へーきっ」

そう言って前方を向くと子供が突進してきた。

「あっ・・・」

私と走ってきた子供は当然のようにぶつかってしまった。

私の腰くらいまでの背丈の子供は泣きながら後ろにいたお母さんのところへまた走っていった。

「・・い・・たっ」

あんまり考えたくはなかったけど、さっきぶつかったとき脇腹直撃だったみたい・・・。

かなり痛くなってきた。

「だからあぶないっていっただろ、バカ」

「う・・・・ん」

い・・いたい・・・。ヤバい・・。どうしよう、目の前真っ白・・。

もう・・いたい・・ダメ。

「オイ・・おいっっ」

私は大好きな先生の呼ぶ声さえ聞こえなくなっていた。

「あすかーーーーっっ」







「お兄ちゃんっ」

「・・・沙都」

「あすか平気なの?」

「・・・ああ、今眠ってる」

「・・・・」