傷も・・大丈夫・・・だと思うし。

明日のデートたのしみ。

「あすか・・・あんた明日・・・まさかデートいくっていうんじゃないでしょうね・・」

沙都は私に対して疑いの目でじーーっとみてきた。

「やっ、やだなぁーーー・・・・いくわけないじゃーーん。傷痛いし・・・さぁ・」

「・・・・・」

な・・・なに・・沙都のこの沈黙は・・・。

「いいね、絶対いっちゃだめだからね」

うっ、めちゃくちゃ釘さされた・・・。

「じゃ、私そろそろいくから」

沙都は最後の最後まで疑いの目で私を見ながらドアを閉めて帰っていった。


「・・・・」

うーーー、ごめんっ、沙都!明日だけは絶対に行く。行く。行くーーー。

明日は這ってでも行く。

でも・・・。

明日先生にこのことバレたらどうしよう・・・。

フラれちゃったらどうしよう。

そんなことばかり頭をかけめぐる。

陽子さん・・・刺されたことは許せない気もするけど・・・なんかわかる気がする。

私が陽子さんなら・・刺すだけですむのかしら・・・?

自分でも自分が怖い・・・。

そう思うと陽子さんのこと責めらんない・・。

「・・・先生・・」




私はその晩先生との幸せなデートを夢見た。