そうだった・・。

化学準備室の横の廊下だった・・。



・・・て・・ことは・・今の話もしかして全部聞かれてた!?

きゃーっっ。

じゃあ写真を送ったのが優ちゃんだってことも・・・バレてる・・?

「オイ、てめぇ・・!」

私の心配をよそに先生は純平くんのそばへ歩いていった。

「な・・なんスか・・?」

「ちょっ、先生!?」

そしていきなり先生は純平くんの胸ぐらを掴んで壁際へ追い込んだ。

純平くんもなにがなんだかわからない顔をしていたけど、だんだんと挑発的な顔つきになってきた。


なっ、なんなの!?二人とも・・。

やっぱ先生写真の件怒ってるんだーーー!!

原因はオレにあるとか純平くん言っちゃったから・・!

どうしようーーっ、喧嘩!?


私があたふたと焦っている間にも二人は全く動こうとせずにお互い目をじっと見たままだった。



「オイ、お前、さっきなんて言った?いいか!?コイツは俺のモンだ。手ぇ出してんじゃねーぞ!あぁ!?」

・・・俺のモンって・・言った?

なに・・?この嬉しい気持ち・・。

独占欲がこんなに嬉しいなんて・・。初めて知った・・。


「はぁ!?そんなんわっかんねーじゃん!先輩心変わりすっかもよ!?」

あ・・また純平くん・・挑発するし・・。


「じゃあ、手ぇ出してみろ。コイツが俺以外の男好きになれるわけねーだろが」