「違うんです!あすか先輩のことはすごく好きです・・。ただ・・純平のことも好きで・・純平があすか先輩のことで苦しんでいて・・見てられなかったんです・・」

と、涙ながらに優ちゃんは話しだした。


「もしかしたら久住先生がいなくなれば純平が喜ぶかもって・・想いが叶うのかもって・・!」

優ちゃんはついにはその場に泣き崩れてしまった。



そっか・・そういうことだったんだ・・。

優ちゃん・・随分苦しかったんだろうな・・・。


「優ちゃん・・」

私は泣き崩れた優ちゃんの手を取りぎゅって握った。

その手はとても震えていて・・優ちゃんの気持ちが痛いくらい伝わってきた。


「そっか・・優ちゃんだったんだ・・。ごめんね・・辛い思いさせちゃったね・・。私、優ちゃんの気持ち知ってたのに・・私がもっとちゃんとしてればよかったね・・。許してくれる?優ちゃん・・」

私は今、素直に思ったことを優ちゃんに言った。

優ちゃんはそんな私の言葉に驚いて目を見開いていた。

「せ・・んぱ・・どうして・・どうして先輩が謝るんですか!?どうしてですか!?だって私が悪いのにっ・・!」


あ・・・そっか・・そういうことか・・。


今、やっとわかった・・。

あのとき、あの雨の中先生が私に謝った気持ちが・・。

私はあの時の先生と同じ・・そして優ちゃんは私と・・同じだ・・。


「優ちゃんお願い、もう自分のこと責めないで・・。きっと先生だってそう言うと思う。それにね、あの写真に写っていたのは・・私と先生の真実だから・・嘘じゃないから」

なにも恥じたりなんかしない。

付き合っていたのがバレたって誰も恨まない。