どうしても整理がつかない。

この件で処分されるのが先生だけで私だけがのうのうと学校に通う・・。

先生だけのせいじゃない・・。

むしろ、私のせいでこうなったようなものなのに・・!



「あすかー!!」

教室へ戻る途中の階段の上から私を呼ぶ声がした。

私は静かにその場で見上げた。

「沙都・・」

今までの緊張が一気に溶けたような気がした。

目の前には私の親友がいてる。

私はそばに駆け寄ってきてくれた沙都にすがりついた。


「あすか・・・?」

沙都はそんな私のことをただただ優しく抱きしめていてくれた。








私は新学期から今までの沙都に言っていなかったすべてを話した。

結局・・授業に遅れるからといって教室に戻した先生の言葉を無視するような形になってしまった。

次の始業のチャイムがなってもう何分か経過している。

私たちは屋上に行くまでにある階段の死角になっているようなところでひっそりと話をしていた。



「・・一人で抱え込んじゃって・・バカね・・もう・・」

沙都が私の肩をそっと抱いてくれた。

今までのことが走馬灯のように頭をよぎっていってなんだか涙が出てきた。


「どうしよう・・沙都・・先生、私のせいで・・転勤させられちゃうよ・・」