「な・・なんで!?校長先生になんか言われたの!?」

私は動揺が抑えきれずに先生に詰め寄った。


そんな・・考えたこともなかった・・。

先生が遠くへいくなんて・・。

学校にいないなんて・・。

「や・・やだよ・・どうして!?私も行く・・!!」

どうしようもないくらい気持ちが先走る。

離れたくなんかない!こんなときに一人にしないで・・!


「あすか、これはもう決定事項だ。それにお前を連れては行けない」

先生は冷静にピシャリと私に言って聞かせた。

そして泣きじゃくる私の目の前に立ち静かに目を閉じる。


「いいか、お前はこの学校でちゃんと勉強をして、3月にはここを卒業するんだ、いいな?」

「せ・・んせ・・」

・・これが・・私が去った後校長室で話されていたことなんだね・・。


わかってるよ・・。

私を連れてなんて行けるわけないってこと。

だけど・・寂しいよ・・。

先生がいるからこの学校にきたのよ・・。

先生がいない学校なんて・・私には意味がない・・。