私のすぐそばまできた先生が私の目をじっと見つめる。


・・・不謹慎かな・・。だって先生の眼差しはとても格好良くて、素敵で・・やっぱり私の胸をドキドキさせる・・。


「あすか・・あの雨の日のことだけど・・」

先生は今さっきの校長室でのことではなく先週末のあの雨の日のことを話しだした。

私は何も言わずに黙って先生の話を聞く。


「・・・あんなやり方をして・・お前を傷つけた・・」

それって・・・

「・・写真の・・こと・・?」

先生は小さく頷いた。

「私こそっ、先生にとって彩さんがどれだけの存在なのか知っているのに・・あんなヒドいことさせてしまって・・!」

私は泣きそうになり声が詰まってしまった。

先生はそんな私の頭に優しく手を置いた。

「いや、酷いのは俺の方だ。正直、応えたよ・・お前にあそこまで取り乱されて・・・」

ため息まじりにかけていた眼鏡をはずし整っていた髪の毛をくしゃくしゃにした先生は横目で私をチラッと見た。


「・・それにお前・・1年とキスしてやがるし・・。」

「・・えっ!」

だって、だってあのとき先生・・!!

「先生・・無関心だっだじゃない・・」

何・・この意外な会話・・。

まさか今になってあの時のことが話題になるなんて・・思わなかった・・。