「へ・・・?なっ、なんで!?」

「うっとおしいからだ」

先生はなんとも私にとってのダメージが深い条件をだしてきた。

「えーー・・・」

う、つらい。

・・でもっ、でもっ。

「・・・ゔーーー、・・わかりました・・。」

私はしぶしぶ承知した。

しかたがない。デートにはかえられないっ。






「あすかっ、どうだった?OK?」

「う・・・ん」

「な、なによ、あんまりうれしそうじゃないねー」

「デートはOKしてくれたんだけど、それまで俺としゃべるなって・・」

沙都は意味不明なんすけど・・・ってな顔をしていた。

そりゃそうだよ・・・。

「お兄が言いそうなことね」

そう、私はがんばんなきゃだめなのよ。

あと2日よ。あと2日。金・土とすぎれば日曜日よ。

ぜっ、全然大丈夫なんだからっ。

「ねぇ、あすか、酷なこと言うようだけど目の前歩いてるのお兄じゃない?」

「うっ、我慢よ・・」

「ひゃー、お見事ねー。いつもなら真っ先に飛んでいくのに」

「我慢・・よ」

なにしろデートがかかってんだから。

「・・・」

先の廊下の角を曲がった先生の後ろ姿をみた。やっと私の視界からいなくなってくれた。

「ふぅーーーー、よかった」

「えらいっ、あすかっ」

うーーーーっ。

「あーーーん、つらいよぅーー、やっぱダメーーー。耐えれないよー。一日でもこんなにつらいのにあと二日よっ!?」

「だめよー、あすか。デートどうなるのよ」