「知ってるよ・・。優の気持ちも・・」

「え・・」

「優がオレのこと想ってくれてるのはずっと知ってた・・。けど・・!」

「・・・」

「仕方ねーじゃん!!先輩に出会って、先輩のこと好きになったんだから!」


・・・何も言い返せない・・。


彼の言っていることを否定することなんてできない・・。

だって・・。


好きな人を追いかけてこの学校に入った・・彼のその気持ちを一番わかっているのは、他でもない・・私なんだもん・・。


そして・・きっと私が想像するに・・優ちゃんもまた・・そんな純平くんを追っかけてこの学校を受験したんだろう・・。


だけど・・・。


「ごめん・・純平くん・・私・・好きな人がいるんだ・・」

純平くんは顔色一つ変えずにじっと私の目を見つめている。

「・・つきあってんの・・?」

「う・・うん・・」

なんだか私の方が緊張してしまうよ・・。

「・・そいつも先輩のこと好きなの・・?」

「・・モチロ・・ン・・」


そうだよ・・・っていうつもりだった・・。