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昨日の夜、気になって全っ然眠れなかった。

ヤバい・・普通に寝不足だ。

「ねぇ、先生。昨日の人が一番の彼女ーー??」

朝、学校に来て一番に先生に会って聞いた。

我ながら情けない質問でなかなか泣けてくる...。

「・・・・」

・・・やっぱり・・・?

「わっ、私っ、今のままでもいいからねっ」

「・・・」

自分が口走っていることがどんなに惨めなものか・・もはや泣けてくるといったレベルではない・・。

私って何考えてんだろ・・・。

それでも先生との関係・・・壊したくない。好きなんだもん。

「・・・」

そして先生は何も言わず無言のままで早々と歩いていった。



「ハロウーーー、あすかーー。」

先生と入れ替わりで沙都がやってきた。

「おはよー、沙都」

「ちょっとー、昨日お兄が女の人と歩いてるのみたんだけど・・」

え・・。

私の体は無意識に硬直してしまった。

「つーか、遠目すぎて女の人はよくは見えなかったんだけどさ・・」

それってやっぱ・・陽子さん、だよね・・。

「ひょっとして、一番目の彼女とか・・いう??」

「沙都・・・」

私も沙都とおんなじこと考えてるよ・・。

誰の目にも明らかじゃん。

どう考えてもサラサラロングの美女にこのあたしがかなうもんか・・。

先生とだって、普通に釣り合ってた。

私が先生の隣で歩いてたって違和感アリアリだよ...。