・・そうだよ・・。

たとえ学校でこんなことが起こったとしても先生がなにかを言ってくれるハズがない・・。


それは私も同じことなんだ・・。

私は今の今まで『先生』とつきあうってことがどんなことなのか・・まったくわかっていなかった・・。


今、はじめて思い知ってしまったんだ・・。


「先輩・・ゴメン・・こんなとこ先生にみられちゃって・・」

もちろん純平くんは私と先生がつきあっていることなんか知らないから、ただ学校の先生に気まずいところを見られてしまった、ということで謝ってきた。


ほかの生徒がいる前で何ができるわけでもない・・そんなことわかってる。わかってるけど・・!


先生の気持ちが知りたい・・。


私のこと・・叱って・・?

何してんだって・・怒鳴って・・?


二人きりになったら・・お願い、先生・・。





「先輩、オレキスしたことは謝らないよ」

「純平くん・・」

そうだよ・・。

目の前にはまだ純平くんがいるんだよ・・。



こんなとこにいてる場合じゃないよ・・!!


「純平くん、優ちゃんに見られてたよ・・!?」

純平くんは少しも驚いた表情もせずに言葉を続ける。