山田て・・・存在すら薄れていたよ・・。

いたね、そんな先生・・ってレベルじゃんっ。



「あすか、残念だったね」

たまたま後ろの席の沙都が私の耳元でささやいた。

「ほんとだよ・・」

私はものすごく残念な声でささやき返す。


ホントに残念・・・つーかガッカリ・・。













「先生っ!!」

私は休憩時間のチャイムが鳴ると同時に化学準備室へ向かい勢い任せにドアを開けた。

「・・・オイ・・お前、いつもいつも・・もうちょっと静かに来れないのか?」

今の私にはそんなことはどうでもいい。


「先生っ、どうゆうこと!?なんで担任じゃないの!?」

私は椅子に座っていた先生の白衣の胸ぐらをつかんで責めよった。