「せ・・んせ」

先生はいつも以上にスゴみがあった。

「おまえ・・よく俺にあんな口たたけたな、オイ」

「やだ・・・こわい・・」

「・・怖い?そんな俺のこと好きんなったのはおまえだろ?え?」

「そ、そうよっ、好きよっ、先生っ」

「・・・・」

「でも嫌われてんだもんっ」

「・・・別に嫌ってる訳じゃねーよ・・」

・・・・え・・?

「う・・そ」

だめ・・私とめられないっ、とまらないっ。

「私っ、先生しかいらないっ」

そういって私はついに大胆にも先生の唇にキスを・・・してしまった・・。

「・・・・・。」

先生はびっくりすることもなく振り払うこともなく、こんなときでもただ冷静に私のすることをじっとみていた。

「こ、子供扱いしないでっ、私はオトナよっ」

こんなことを言う私はすでに子供なわけだけど・・・。

「ーーー・・・わかった・・。お前は俺とどうしたいんだ?」

先生は天井を仰いで、目をつむりながらいつもの呆れ口調で冷静に率直に私に聞いた。

それは私が夢にまで見たこと・・。

「先生と恋人がしたいっ」

「恋人でいいんだな?わかった」

・・・え・・・?は・・・はい?

うそ・・・

「だけど、一番にしてやることはできない」

・・・え・・?

「俺には恋人がいる」