ウチの名前は大倉かずな。
見た目も普通の中3。

やっとクラス替えが終わったとこ。
ウチのクラスはうるさい連中のかたまりや。
でも仲のいい友達と一緒で良かった。

今は終学活注。
担任は熱血教師三宅。
社会科の野球部の顧問。
毎日のように野球の話をしている。

「ほな明日からこのクラスでやっていくからメリハリをつけて頑張るように。
はい終わります。」
やっと長い三宅の話が終わった。
「きりーつ!れい!」
「「ありがとうございました」」
ザワザワし始めた教室の中で1人こっちを見ている男の子がいる。

平谷亘

1年の時以来や。
一緒のクラスになったんは。
亘は2年の時からすれちがう度に舌打ちしてくる。

「なんの用?」
「別に」

こんな会話だけの関係やった。
でもなんかウチの胸に違和感があった。
でも何かの間違いやと思って流してた。

ふとみんなが出入りしているドア見るとちさきが立っていた。
またアイツ目当てか…。
って思ってたら
「かずー!」
呼ばれたとき一瞬ドキってした。

ちさきはウチの1番仲いい友達であって親友でもある。
ちさきは絶対に恋してはいけない人を好きになっていた。
ウチは諦めたら?なんて言える勇気がなくて、
影ながら一生懸命に応援している。