柴崎が発ったあと、私は高校を退学した。


この先、何をすればいいのか夢も思い付かない。


「熊谷?大丈夫か?」


退学届を出したあと、屋上にいたら杉崎君がきた。


「私…なんのために、なにを生きがいに生きていけばいいのか分かんなくなってきた。」


「熊谷、つらいときは俺を頼れよ。例え柴崎の代用品でも構わないから。」


「そんなことできないよ。ありがとう。杉崎くん。」

「杉崎くんじゃなくて大雅って呼べよ。」


「うん。大雅ありがとう。」