「んだよ。お前らが俺に用でわざわざ放課後屋上によびだすなんて。」


「あのね、今日杉崎君と羅守が手を握ったのよ。」


「……は?で?」


「酷い女よね。付き合っている彼氏がいるのに。」


「は?なにお前ら、そのために俺を呼んだの?」


「「えっ?」」


「いい加減そういうのやめれば?中学の頃も榊田にチクったんだろ?」


「さ…榊田君がなんででてくんのよ。」


「なにやっても俺は双葉は好きにならない。俺は羅守一途だから。」


「っ…分かったわよ…。私だって振り向かない男にすがりつく双葉咲良じゃないわ。あんたなんかお断りよ!」


「ちょ…咲良待ってよー」


そういうと、咲良と麻衣は屋上をでていった。


「あーいう女はごめんだな。ってか、周り誰もいねぇよな?」


「し…柴崎…。」


「うおっ!羅守?/////」



ダッ…!


ぎゅぅぅぅぅぅ…/////


私は柴崎を抱き締めた。




「ら…羅守?」


「好き…好き…大好きだよぉ…柴崎。」


「俺も好きだ。バカ。」


冬を知らせる、肌寒い風はいつの間にか暖かく感じた。