私も病室に戻った。

1人だけの病室はまるで私の心のようだった。



恋って複雑。


私たちが恋仲になれる方法はないのかな…。


「あ…梨羽に伝えようかな。」

「私はケータイで梨羽に電話した。」

『もしもし?あ、羅守じゃん。どうしたの?』

『…柴崎に告白しちゃった。』

『えっ?本当なの?羅守。』

『柴崎も好きっていってくれたよ。』

『きゃぁ!じゃぁ付き合えばいいじゃん♪』

『そしたら美和ちゃんが自殺するかもしれない。』

『え?』

『精神的に不安定なんだって。』

『そ…そうなんだ。』

『柴崎は美和ちゃんを死なせたらまた、両親に捨てられることを恐れてるの。』
『梨羽…どうすればいいの?』

『まずは、様子を見よう。美和ちゃんを説得しなきゃ。』

『私、今からそっちいくから美和ちゃん呼び出しといて。』

『うん…分かった。』