そこには…まだ2人がいた。

「柴崎…美和ちゃん…まだいたの?」


「あ、羅守ちゃん。今ね、お兄ちゃんといろいろ話してたの。」


「羅守、お前戻れよ。屋上にくるかこないかは勝手だが、俺らに構わないでくれ。」


「なんでよ…病院に運んだのは柴崎なんでしょ?なんでそんな他人扱いするの?」

「羅守…お前…」

「どういうこと?お兄ちゃん…羅守ちゃんを病院まで運んだの?」


「美和…違うんだ。」


なんで…否定してるの?

「なにが違うのよ。事実でしょ?」


「羅守…いい加減にしろ。話がある。」


「お兄ちゃんのバカっ!私がどうなってもいいの?」

「美和…妙な考えをしないでくれ。こいつはただのクラスメートだ。困ってる奴助けるのは当然だろ?」


「羅守…来い!!」


私は強引に屋上の奥につれていかれた。