しばらくすると、母さんはピクリとも動かなくなった。 泣き叫ぶ静乃。 このままでは、静乃の身に及ぶのも時間しだいだな。 しかし、鬼の覚醒はまだ。 静乃には時間必要だな。 俺は、もう一度静乃を見た。 あまりしたくは無いが… 静乃の記憶を一時的に消す。 俺はそう心に決めると。 そっと、 静乃の頭に手をおいた。 取り囲むように、パッと光がはなつ。