「俺たちは……………純血の鬼なんだ。」


『ぉ…に…?』

「そうだ。信じられないかも知れないが。これは本当なんだ。」


そう言うと、静乃は黙り込んでしまった。


その顔が俺を、どんどん締め付ける。



俺は父さんに、2年前に聞かされた。


なんとなく、その時は自分と他の人の違いに気づいていたから。


そこまで、驚かなかった。