「母さん、父さん。」

ソファーに座っている2人を見つめた。

言葉にはしなかったけど、悲しい顔をした2人。



理解したのだろう。
そのまま、突っ立てる俺のポンと頭に手を置いて、父さんは何処かに行ってしまった。



母さんは悲しそうな顔をして遠くを見つめている。


「あいつらから、僕が守る…。」



そう呟くと、風が俺の腰にささってる刀の鈴を鳴らした。