目が覚めると、知らない部屋にいた。

すぐに、あの池田屋のことを思い出した。


っ!てことは、ここは!?



に、逃げなきゃ!
しかし、体は動かない。縛られていた。

ガラッ

襖が開き。
男の人が一人入ってきた。

「あぁ、起きていたか。」



「ぁ、あの…」

「ここは新撰組の屯所だ。」

やっぱり…

男の人は、縄をほどいてくれた後。なにやら付いてきてくれと言われた。


部屋に着き襖を開けると、思っていたより若い人たちがたくさんいた。



局長らしき人が、 話しかけてきた。

「局長の近藤だ。なにやら池田屋では、総司を助けてくれたそうじゃないか。本当にありがとう。」

「へ………?」


急に頭を下げられたものだから、変な声を漏らしてしまった。

周りの幹部さん達?も、驚きに目を見開いている。


「あ、頭を上げてください!そんな大したことはしてません。」

「いやいや。大事な隊士を救ってくれたのだ。」

「い、いや、でも……!」



この場でそんな事言われても困る。