『はぁあはぁあ。』 大丈夫。って言いたいのに、上手い言葉が出ないよ。 「静乃…?」 異常だと思ったのか、さっきより険しい顔をしてる。 あなたは、何でそんなに私を優しく見るの…? 前、言ってたことが本当だってこと? もう。 分からないよ…。 目が熱くなるのが分かる。 「お兄ちゃんを、頼ってくれよ……」 そうかすかに、聞こえた気がした。