―――――――――――
「し…乃…よく聞く……よ。あなた……人間…で…ない…………。」
誰なの?
よく聞こえないよ!
人間でないって…
私が?
ど、どういうこと?
『あなたは誰…?』
「いい…。お兄………の言う…聞くのよ。」
何を言ってるのよ。
ここはどこなの。
私の……夢?
私の目の前には、かすれゆく涙を流す女の人の姿がある。
震える手を伸ばすと、その人は私を見つめて消えた。
あっ、待って!!!
そう思うが、もう辺りを見回しても姿はどこにも無かった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…