気付けば、大きな屋敷に来ていた。

「大きい……」

そっと私を下ろすと、屋敷の中に入っていく。


私も後に続いて足を進めた。

その時

チリン~
どこからか、久しぶりにあの鈴の音が聞こえた気がした。


それより、
今日は疲れたよ。

いろんなこと、あったし。

まるで錠をかけられたように重い足は、疲れたしるしだ。


中に入ってみると、見たことの無い物ばかりだった。

でも、なぜだか胸騒ぎがする。