「キャーーーーッ!!!!!!」


紗枝の甲高い声が聞こえた。


なに…?
なんなの…………。



紗枝の血が付いてる包丁を右手に、

私は立ちすくんだままだった。



私の前には、紗枝の泣き声が聞こえる。


バタバタバタっ


紗枝の悲鳴を聞いた、皆の駆け付けてくる足音が


いくつも聞こえた。




まるで、私を責めたてるように………。


出血が酷いのか、周りは血の湖ができているようだった。