隣を見ると、まるで何も無いように私の手を優しく握る。 沖田さんがいた…。 あっ……… 「なに?」 『ぃ…いえ。』 つい、沖田さんを見つめてしまっていた。 ありがとうございます。 私は、静かに心の中で沖田さんにお礼を言った。 私は、幸せ者だな。