次の日の学校。
朝は、なぜか学年中にわたしとたっくんの話が広まっていて超はずかしかった。


前の彼氏とは、付き合い始めた時すぐに気まずくなってしまいそれがホントは嫌だった。
でもなぜか、たっくんとはそうならないと思っていた。 信じていた。



授業が終わると、たっくんはいつもわたしのところに来る。
超自然体。
だから なおさら 周りからは、いろいろとウワサされてしまう。
2人で休み時間に話していた時だって、たった10分が1分ぐらいのように思えてすごく短く感じた。


そんなとき、瑞穂がうちのところに来た。

「結愛ー」

たっくんは、その声に気づくとすぐ逃げて行ってしまった。
何か みられんのが嫌なんだってょ 笑

瑞穂と一通り話した後、たっくんはまた戻ってきた。

「お前のともだち ひやかしじゃん」

そんなたっくんの顔は、真っ赤。
ずっと一緒にいたいと本気で思ってた。


放課後。
部活に行っても、わたしはみんなの輪の中心から抜け出せない。。

質問攻めの嵐。

「たっくんと帰ってる時 どんな話しするのー」

「手繋いだりしたの??? ほっぺつんつんでしょ きゃぁぁぁっ」

そんなテンションは、どこへ行っても同じ。
たっくんが返事くれるまでは、不安で不安でしょうがない。


だって、誰にでもやさしいし、運動神経はバツグンで学級のリーダーもやる人。
こんなひとが、モテないわけがない。
まぁ 勉強は・・・・ 笑 理科と数学は、ほんとダメな子だけどね 笑


学校では話してくれるのに、放課後なんかもうあの日から帰ってもいない。
部活終わって帰る時、いつも会うのに帰ろうという雰囲気にはならない。


夜に星が出てると、あの日たっくんと2人でいた時間を思い出してしまう。
にやけてたりして。


部活が終わると、瑞穂と一緒に玄関へむかう。
そこで見たのは、玄関のすみで、綺姫と結衣と悠里と悠実に囲まれている誰か。

誰だろう。
サッカー部っぽいな。
なんか たっくんに似てるし。


て え!?
自分の目を疑った。

だって 囲まれていたのは・・・・


まぎれもなく
たっくんだったから。