屋上の扉を開け、勢いそのまま地面に座り込んだ。
見上げれば青空……。
いつもと同じ、雲一つ無い、綺麗な……。
余計に虚しくなる。
空はあたしの憂鬱を、取り去ってはくれない。
「…うぇっ…」
涙が頬を伝い、止まらない嗚咽を繰り返す。
どうしてあたしだけが、こんなに苦しいの。
どうしてあたしだけが、こんなに辛いの。
どうしてあたしだけが、こんなに好きなの。
陽雄と付き合って1年目。
もうすぐ記念日だよ?分かってる?
何も期待なんかしていないけど……。
あたし達、いつからこんなだったっけ?
いつからこんな風になっちゃった?
頭の中で、走馬灯のように。
今までの苦い記憶が、掘り起こされていた。