「そういえば奈緒ってさ、なんで結城のこと好きになったの??」


「ほぇっ!?」


「聞いたことないなーーって思ってさ。」





よっくんを好きになった理由か…


あれは去年の春。

学校にも慣れた頃の放課後…







「っ、やめてください!!」


「いいじゃん、奈緒ちゃん。俺と付き合ってよ。」


「離してっ…」




告白してきた先輩に襲われそうになってた。


身長も小さめな私の力は男の人の力にかなうはずもない。




もぅ、ムリっ…




そう思ったとき…




バシッ




「痛ってぇ!」


「そいつ、離してやれよ。」