あ、もしかしたら元VIPルームなのかも。

今は違う、とか。
きっとそうだよね、うん。


「何してんの?早く入りなよ」
「あ、うん」


心の中で言い聞かせながら入ると、あたしは固まった。



明らかに高級そうなフカフカそうな黒いソファ。


高級そうな低めの黒いテーブル。


真っ白な壁。明るい照明。


入り口とは違う黒い扉。
奥に部屋…、あるよね………。


VIPだ…。


「そら?座りなよ」