ただ、その人たちのガラが悪すぎる。


しかも、みんな長身で埋もれてしまいそうになる。


「雛乃さん、こんにちわ!」
「こんにちゎー」


ヒナと並んで歩けば、次々にかけられるヒナへの挨拶。


明らかに年上の人たちにばかりにかけられている。


しかも敬語で、敬うかのように。


「ね、ねぇヒナ」
「うん?」
「ここ来て、大丈夫なの?」


見るからにビクついているあたしを見て、クスッと笑って、

「だーいじょうぶ、大丈夫っ」


とまた笑った。