何か、子供は入っちゃいけません、って雰囲気があるんだけど…。


もしかして、


「ねぇ、ヒナ…?」
「ん?」
「ここって、その…クラブとか、そうゆう?」
「アハハッ、違う違うっ」

ヒナは少しキョトンとしてから、おかしそうに笑った。


「ここは、RED CHAINのための場所」
「レッド…、チェーン?」


直訳すると…、赤い鎖?


ヒナは繰り返したあたしにニコッと笑って、自動的に開いた入り口に入っていった。


意味も分からず、あたしはヒナの後をついていった。