「ヒカル、顔赤くない?風邪、熱?」
「うっさい」
「は!?」


フイッとあたしに背を向ける。

あたしはヒカルに背を向けられるのが嫌い。

嫌われたのかな、とか。
怒っちゃったかな、とか。
絶対にそうなってほしくないことが、頭の中で動き回る。



何度も何度もそう思ったけど、そうなることは1度もなかった。



ねぇヒカル。知らなかったでしょ。
あんたの行動1つで、一喜一憂してたなんて。



ま、それは今でも変わらないけど。