ヒカルとの思い出を、 あたしはけっして忘れない―。 あたしたちが小学校4年生くらいの頃だっけ。 あたしは花が好き。 それは今でも変わらないこと。 「ソラ!」 振り返れば駆け寄ってくる大好きだった笑顔。 「ヒカルっ!」 スコップを動かす手を止めて、あたしも笑顔を見せる。 「また種植えてんのか?」 「うんっ!」 スコップで土をポンポンとたたく。