「まずはこの秘密クラブについて、だ。
秘密クラブはただの部活動じゃない。
スパイ候補育成場、なんだ。
世の中には、詳報機関というものがある。
いわゆる、スパイってやつだ。
しかし日本では近年、スパイの人数が激減している。
そこでそれを防ぐために、比較的諜報本部に近いこの星華学園にスパイ育成場を設け、優秀な人材を見つけながらスパイ候補として訓練しているんだ。」
とそこでひとまず、学園長の説明が終わる。
「じ、じゃあここに居る人達はみんなスパイ候補で、
そのスパイ候補に僕が選ばれたってことですか…?」
「まぁ、そういうことだ。」