お昼の繁雑時を過ぎた店内。
低料金で長時間居座るにはファストフード店は格好の場。
まさに学生の溜まり場と化している。
さらには地元の店ともあって同級生にも遭遇。
声をかけられて私の話は途中何度も中断。
それでも何とか全てを話し終えた時には、家族連れのお客さんはすっかりいなくなっていた。
「私、ポテト買ってくるね」
テーブルの上のゴミの乗ったトレーを持って優美が立ち上がる。
私はついていくこともせずに椅子の背もたれに体を預け、優美を見送って大きくため息をついた。
包み隠さずに話したハル君とのこと。
何でだろう。脱力感。
こうして優美に話してみると、改めてハル君の行動は先が読めなくて、人を振り回す天才かと思ったり。
いい人なんだか、
悪い人なんだか。
何だかよく分かんない。