降り注ぐ日差しは一段と眩しさを増して、ジリジリと肌が焼けるほど暑い日。
夏休みとあってか子どもたちの姿も多くて、少し居心地の悪さを感じながら、
「どこか涼しいとこないかなー」
「移動する?」
私は優美といつもの公園に来ていた。
優美と仲直りしてから、そして颯平と別れてから……早一ヶ月。
月日が経つのは本当に早くて、この前のことが、何だか随分昔のことのように思える。
午前中の課外が終わり、待ち合わせをしていた私たち。
制服のままベンチに腰掛けて、コンビニで買ったアイスを食べていた。
「家来る?」
「そーだねー」
とか言いつつ、二人して動こうとしない。
暑くて動きたくないとか。
もっと言えば、この場所が優美との思い出の場所だからとか。
最近は何かと足がここに向いて、いつもこんな感じで話している。
一度自分を曝け出してしまったら、気が楽になった。
どんな私でも受け入れてくれる優美のこと、本当に胸を張って“親友”だと言えるほど。
「そう言えばハル君とはどうなのよ〜? もうすぐ会えなくなるんでしょ?」
「……そうなんだけど」
「気持ち伝えないの?」
「ん。このままでいいと思ってる。別れたばっかですぐに……とはいかないよ」
「嘘だね」